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映画が教えてくれたこと

【フェーズ4面白い?】マーベルの今後を真剣に考えてみよう。

皆さま、ご機嫌よう。

『ワンダヴィジョン』
『ファルコン&ウィンターソルジャー』
『ロキ』

と紹介してきて、次は『ホークアイ』の記事を書こうか悩みましたが。

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順番に紹介していくような記事の書き方はここで一旦やめて、

今回はフェーズ4に入ってからのMCUの軌跡と今後を探っていこうと思います。

自分が本当に伝えたいことは、これまでのMCUの作品全体を俯瞰した先にあると思うからです。

MCUが大好きだからこそ、あえて苦言を呈していこうと思います。

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コミックを知っている前提に?

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大前提として。

自分はMCUが大好きで、
これからも応援していくことに変わりはないです。

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既にファンになっているので、個人的には十分に楽しめています。

自分のファンレベルはと言うと。

・これまでのMCU映画・ドラマは全部観ている
・好きなキャラの原作コミック解説を見漁る
・今後のMCU展開予想を見漁る

くらいのものです。

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原作コミックの世界観の壮大を知り、
今後MCUが映画史上に類を見ないほどの壮大な世界観の実写化に挑もうとしていることを知り始めました。

具体的には、
マルチバースを舞台にしたシークレットウォーズ
・ポケットディメンジョンでのアース拡大

などですね。

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これらについて話すと長くなりますし趣旨とズレるので、ここでは割愛。

何が言いたいのかというと、

自分はMCUへのモチベーション維持のために、原作コミック解説を見始めているということです。

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既にファンである自分さえ、MCU作品へのモチベーションを維持しようと原作コミックを知ろうとしている。

これが一体何を意味するのか。

たとえドラマを含めてすべての作品を観ていたとしても、

それだけではMCUを十分に楽しみきれていないと感じているいうことです。

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既存のファンでさえ、そういう現状なのです。

それも一部のファンで、寧ろ原作コミックまでは手を出さないファンの方が多数でしょう。

新規の方がより参入し辛い状況になっているのは、想像に難くないですよね。

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問題なのは、
マーベルスタジオが全てのファンに対して、そのレベルでの知識を求め始めているということ。

今のマーベルスタジオにおける物語の展開の進み方は、原作コミックを知っている前提であると言ってもいいでしょう。

クアントマニアはなぜ失敗した?

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クアントマニアの失敗。

これは、今後のMCUを左右するかなり大きな問題です。

クアントマニアは、フェーズ5の最初となる大事な映画でした。

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マーベルスタジオは、
この作品がフェーズ5の最初を飾る作品として傑作に仕上がったと自負していたそう。

しかし。

結果は興行収入が思ったように振るわず撃沈
マーベルスタジオ全体が震撼した大事件です。

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この映画が興行的に失敗したのは何故なのか。

厚みのないヒューマンドラマ、アントマンの魅力が出せていないなど色々ありますが、

『この映画単体で物語が完結していない』というのが一番大きいのではないかと思ってます。

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具体的には征服者カーンの脅威が、この作品を見るだけではいまいち伝わってこないのです。

ヒーロー映画において、敵がどれだけ強大なのかを見せつけることは必要不可欠なプロセスです。

征服者カーンは、原作においては30世紀を生きる未来人。

時間を移動するタイムトラベルを可能とし、マルチバース(平行宇宙)の複数の自分さえも認識して繋がっている存在です。

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本来であればサノス以上の脅威のはずです。

しかし大量のカーンが出てきたのは、エンドクレジットでのみ。

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それにしても。

アントマンが倒せたのだからヒーローが集結すれば何とかなるだろうくらいの脅威にしか描かれていないのが問題なのです。

彼の恐ろしさの片鱗を描いたのは、ドラマ『ロキ』でのこと。

このドラマで、彼の恐ろしさの片鱗である時間を超越した世界観のとんでもなさを描いています。

この映画は、ドラマロキ視聴前提の作品になってしまっています。

これまでのインフィニティ・サーガを軽く凌駕するような規模の世界観であることを、ドラマ『ロキ』を見ないと感じ取ることができないのですね。

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映画だけでは物語が十分にわからないから、
ドラマを見て話を補填してくださいという作りの作品が増えてきている。

これが現在のMCUの大きな問題点の一つです。

マルチバースオブマッドネス』も、ワンダがヴィランになった経緯が説明されたのは、
ドラマ『ワンダヴィジョン』でしたよね。

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マーベルスタジオが、ドラマを見ていない視聴者を置いていくと宣言しているようなものです。

クアントマニアは『マルチバース』や『時間旅行』がメインの話ではなく、『量子世界』が舞台の物語です。

『時間』と『空間』を超越した存在を説明する映画にしなければいけなかったのに、

『時間』と『空間』から切り離された『量子世界』を舞台にしては、十分にその脅威を説明しきれるわけもありません。

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クアントマニアは、マルチバースオブマッドネスに続き、一番やってはいけないことをやりました。

ドラマを先に見てきてください戦法。
新規お断りというやつです。

これが、フェーズ5の幕開けになるこの作品が興行的に失敗した大きな原因だと自分は考えています。

ドラマについて

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正直に言います。
自分が心から感動できたドラマは、以下の3ドラマのみです。

『ワンダヴィジョン』

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『ファルコン&ウィンターソルジャー』

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『ロキ』

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ほかのMCUドラマも別に面白くないとまでは言いませんが、

様々な理由でこれまでのMCU映画の水準に達していません。

では、何が足りていないのか。

それを紐解いていくと同時に、
どうすればMCUが新規層を獲得していけるのかについて考えていこうと思います。

クオリティに関して

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仮に、ドラマを見ることが前提なのを受け入れられたとしましょう。

肝心のドラマのクオリティはどうなのか。

これははっきり言いますが、その殆どが映画水準には達していません。

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ドラマとして面白い作品も確かにあります。

しかし、映像面において映画よりも劣っているというのも間違いなく事実です。

ドラマは6話の尺を使っていますから、映画より物語を詳細に描けるというメリットはあります。

そこは、ドラマとして制作する良い点でしょう。

しかし6話使っているにしては、描写不足だという声もちらほら。

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個人的に不満のある具体的な作品としては、

ホークアイ
『Msマーベル』
『シーハルク』
『シークレット・インベージョン』

ですね。

これらで描写不足だと感じる点は、キャラの魅力です。

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人間性であったり、心に抱える葛藤であったりという部分ですね。

『ロキ』にもこれらの描写が足りているというわけではありませんが、

発想が面白くドラマとしての全体的な見応えは十分にあるのでここでは省きます。

ホークアイ

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ホークアイ』は、アベンジャーズメンバーのホークアイを深堀りした作品です。

これまであまり光が当たらなかった彼を深掘りしたというのは、確かに大きな功績です。

しかし、圧倒的に尺が足りないと感じます。

この物語は一言で表せば、
ケイト・ビショップを出すための物語です。

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ホークアイのための物語にはなり切れていない。

『ローニン』というドラマを単体作品でダークな作風で描いた上で、

『ケイト・ビショップ』という単体作品を別に作り、今回のような優しいホークアイが出てくる作風で描いてもよかったのではないでしょうか。

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クリスマス作品としては好きでしたね。
最終的に心温まる良い物語だとは思いました。

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しかし、ホークアイの『ローニン』としての物語をもっと分厚く見たかったというのも正直な感想。

ホークアイは初代アベンジャーズメンバーですから、それくらい丁寧に扱われても良かったのではないかと思っています。

Msマーベル

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Msマーベルは、ムスリムの文化をヒーローに取り入れることに必死過ぎる印象を受けました。

そこを描くことに注力し過ぎていて、残念ながらカマラのキャラクターとしての魅力があまり描かれていません。

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インド・パキスタンの分離独立時代の映像が出てきたりしましたが、

カマラというキャラクターを深堀りするというよりは歴史を深堀りしているだけで終わってしまっていました。

彼女は映画『マーベルズ』に出てくるそうなので、映画本編で彼女自身のキャラクター性が丁寧に描かれることを期待しています。

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しかし恐らくこの映画の肝は、
宇宙人であるスクラル人とクリー人の同盟の話になるはず。

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ドラマで出てきた『カマラ』と『モニカ』が、
キャプテン・マーベル』の仲間に加わって大暴れするだけの映画になる可能性も少なくはないと思っています。

もしこのような内容の映画なら、ドラマで人間性が描き切れていない分、ご存知のキャラクターというような感じで出てきても、正直引きはないです。

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アベンジャーズ級の主要メンバーになるならばこれまでのように、

『Msマーベル』
『モニカ・ランボー

で、映画作品にするべきだった
と思いますね。

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ドラマ見てない人からしてみれば誰やねんこいつらになりますから。

シーハルク

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はい、続いて『シーハルク』ですね。

この作品については言いたいことが山ほどあります。

女性の社会的マイノリティを描こうとしたのはまあいいとしましょう。

男性を必要以上に愚かな生き物に描いたり、色々と酷かったですが。

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一番容認できないのは、第四の壁の超え方ですね。

なんだそれという方に説明すると、
『第四の壁』とは画面の中のキャラクターが観客に向かって話しかけてくるという手法のことです。

銀魂でよく見るアレですね。

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『シーハルク』はこれを悪用して、
最後に今まで積み上げてきた物語の展開全てを破壊するということをやらかしました。

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これは作品として、一番やってはいけないことだと思います。

脚本家がこの物語をファンが納得するものとして仕上げるつもりはないと宣言しているようなもの。

ファンを馬鹿にしてると捉えられても、一切文句の言えない行為と言わざるを得ませんね。

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こんな風に映画も掻き回すつもりなら、ダントツでもう出てきて欲しくないキャラになってしまいました。

この脚本家には、是が非でも映画『デッドプール』を見て第四の壁の正しい超え方を学んできて欲しいものです。

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シークレット・インベージョン

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このドラマは、姿形を変えることができる宇宙人の『スクラル人』が人類に化けているので、

誰が味方で誰が敵なのか分からないというのが肝となる作品です。

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ニック・フューリーを主人公に置いて、スパイ映画風でサスペンス色の強いドラマになるはずでした。

しかし、蓋を開けてみるとあまりにも凡庸。

サスペンスドラマとしてのハラハラ感はほぼなく終了してしまいました。

エミリア・クラークの祝マーベル出演作品なのであんまり悪く言いたくはないのですが。

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ストーリーもこれと言って目新しくなく。

ミュータント関係のほのめかしと、
ローディが大分前からスクラルだったという事だけが分かったドラマだったという印象ですね。

ローディの服装から考察して、エンドゲーム前からスクラル人に成り替わられていた説が出ています。

だとしたら、彼はトニーの死を知らないことに。

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今後公開を控えているアーマーウォーズが、並々ならぬ展開になる可能性を残してくれはしましたが。

アベンジャーズを召集したニック・フューリーが主人公なのだから、もっと彼の燻し銀な大人の活躍を見せて欲しかったなというのが正直なところです。

余談ですが、『ムーンナイト』は個人的に面白かったです。

主人公もちゃんと描写されていて、世界観もなかなか魅力的でした。

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途中大怪獣バトルになったりと何がしたいのかわからない場面はちょくちょくありましたが。

人格を複数持つ主人公の心情や葛藤を描いていたので、作品単体として楽しむことが出来ましたね。

エジプトが好きなので、個人的にとても好きな作品になりました。

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このムーンナイトに関しては、あまりにもMCU世界との繋がりが感じられなさ過ぎて、
逆に繋がりがなさすぎるのもどうなのかと思わされた作品でもありました。

さて。
これまでのドラマ作品について、ざっと振り返ってきました。

特に面白かったと感じたドラマに関しては個別に記事にしているので、よろしければご覧下さい。


これまでのMCUドラマ作品を見てみると、

一人のキャラクターを丁寧に描くことよりも、
社会的な問題にフォーカスすることに力を入れすぎている傾向があります。

異文化の取り入れや性差別問題、人種問題などですね。

作品に社会的な問題を取り入れることは、一向に構わないと自分は思っています。

ファルコン&ウィンターソルジャーでは非常にうまく人種問題を取り入れながらキャラを深堀りすることができていましたから。

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ただ、やり方を間違えると作り手の思想がうるさいだけの作品になってしまうこともまた事実です。

社会的な問題へのフォーカスは、必ずしもキャラの深みにつながるわけではないことを示してくれた良い事例となりました。

主要ヒーローの不在 

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フェーズ4以降のMCUがいまいち盛り上がりに欠ける原因として、

主要ヒーローがいないということも挙げられます。

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これまでのインフィニティ・サーガにおいては、

『アイアンマン』
キャプテン・アメリカ
マイティ・ソー

など主要となるアベンジャーズメンバーがいました。

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こうした主要ヒーローを中心に、物語が紡がれていっていたんですね。

フェーズ4に入ってからは、
誰が主要なキャラになるのかいまいち掴めないまま新キャラが大量に登場していきます。

正直、どれも決定打に欠けるキャラクター性なのは否めません。

物語がどこに向かって進んでいるのか分からない作りになってしまっているのが大きな問題です。

スパイダーマン

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『ドクターストレンジ』

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という主要ヒーローはいるのですが、未だ分かりやすいリーダーとして描かれてはいませんよね。

では、この2人の素質はどうなのか。

スパイダーマンは、MCUにおいては発展途上の学生ヒーローで、能力も分かりやすいのでとりあえず良いとしましょう。

孤高のヒーローという彼特有の個性も獲得しましたし、若者代表としてヤングアベンジャーズを率いる素質は十分に秘めています。

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ドクターストレンジ。

彼は、能力自体が奇抜で分かりにくいです。

彼を説明するためには、今まで以上に丁寧な描写が必要になってきます。

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彼の扱える魔術は多岐に渡ります。

時には闇の自分と向き合ったり、
時には未来を予知したり、
時には魔界を訪れて悪魔と対峙したりと。

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やれることが多すぎるため、ちゃんと説明がないとなんでもできるチートキャラになってしまい兼ねません。

能力に制限がないと物語自体に緊張感がなくなってしまいますので、そこを意識して彼のキャラクター性をうまく形成していく必要があります。

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現段階では、大量に出てきたキャラ達とどう結びつけていくのか全容がはっきりしないままに、作品だけが増えていっています。

ファンであっても、MCU疲れしてしてしまうのは当然な状況なのです。

言ってしまうとフェーズ4に入ってからは、サーガ全体としての盛り上げ方・物語の運び方が前と比べて下手なのですね。

何を意識するべきなのか

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マーベルスタジオは、早くこのことに気づかないとマルチバースサーガは失敗します。

・キャラを出す『意味』を明確にする

・公開する作品の順番調整 

・映画だけで十分面白い物語作り

キャラを出す『意味』を明確にする

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とても重要なことです。
キャラを出す意味、つまりキャラの個性をしっかりと伝えることが大事です。

どんな生い立ちなのか、どんな思想を持っているのか、どんな葛藤を抱えているのか。

そして、ヒーローとなるきっかけは何なのか。

これを描いていくことで、ヒーローに説得力が生まれ、それは物語に存在する『意味』に繋がっていきます。

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アイアンマンは金持ち生まれの浪費家でしたが、
テロリストによる拉致の経験から、
自身の武器産業に疑問を持ち、
その結果自身が悪を裁くヒーローとなりました。

そして最後、自分のために生きていた男は世のため人のためを想って自らを犠牲に地球を救います。

だから、彼は魅力的なのです。

公開する作品の順番調整

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作品をいつどのタイミングで公開するかも大切です。

今のフェーズ4を見ていると、ヒーローが出てきてMCU世界において何の意味も成さない期間が長すぎます。

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ドラマとして大量制作することで公開スパンは短くなっているのかもしれませんが、
視聴者にとってその期間はさほど関係ないのです。

MCUの次の作品もう来たけど、また話進まなかったし何がしたいんだろう』

そう思われるだけです。

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大切なのは、
次の作品が来るごとに物語が進むワクワク感。

ここでサーガ全体としてのボルテージを上げたいという節目を、各作品ごとにもっと見せていく必要があると思います。

映画だけで十分面白い物語作り

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そして大きな物語の節目は、基本ドラマでやってはいけない。

物語は、映画で完結させる必要があります。

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ドラマを観ていない人も大勢いますからね。
ドラマはあくまで物語の補填の役割。

ドラマでの正しい深堀りの具体例を挙げるなら、
指パッチン後の世界の描写などですね。

それらの詳細な描写は、物語に深みを持たせてくれます。

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『Msマーベル』『ケイト・ビショップ』などの、

映画に絡めるヒーローの初登場をドラマで果たすべきではない

というのが自分の考えですね。

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そしてもっと言うならば、
フェーズという括りにドラマを含めるべきではないとも思います。

ここに含めるから、
フェーズ4は前フェーズと比べて乱雑としていて全体的に微妙だったという総評になってしまうのです。

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実際今の作りだと含めざるを得ない現状ですが。

ディズニープラスに加入していない人にとっては、あまりに不親切と言わざるを得ません。

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今のやり方でファンが離れるのをもっと危惧した方がいいかなと思います。

インフィニティ・サーガのように映画だけをフェーズとして一覧で並べた時に、
傑作だったという総評を持ってもらえるように映画で物語を説明して完結させる必要があるのです。

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最後に

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今回は、MCUの現状と今後の課題というテーマでお話してきました。

これだけ色々言ってきましたが、冒頭でもお話した通り自分はMCUの大ファンですし、本気で前の勢いを取り戻してほしいと想いからこの記事を作成しています。

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現在クアントマニアの失敗を受けて、ファンが求めているものと自分たちが供給しているものの認識の違いを自覚し、

マーベルスタジオは映画・ドラマ含めて公開スケジュールを大きく見直している最中です。

場合によっては作り直しも辞さない方針ですね。

ファンの意見を瞬時に汲んで、こうした改革を起こしてくれるのはマーベルスタジオの良さなので、そういうところが大好きです。

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この改革には、脚本家組合のストライキVFXアーティストの労働環境の改善など、制作サイドの意向を反映していくという計画も含まれています。

全ての体制を一度見直して、万人が楽しめる作品をまた世に送り届けて欲しいですね。

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この改革により、MCUが規模だけでなく物語としても、これまでのサーガを超えるような素晴らしいものになることを心から願っています。

それでは皆さま。

MCUは、まだやれるぞ。
MCU, You can do this all day.

ではまた。