欲望の街ラスベガスが舞台!科学捜査の金字塔ドラマ『CSI科学捜査班』が面白い!
皆さま、ご機嫌よう。
前回NCISをご紹介したので、犯罪捜査ドラマの2大巨塔とも言われるもう一つの作品をご紹介します。
CSI科学捜査班です。
こちらも、聞いたことある人多いのではないでしょうか。
このドラマも、めちゃくちゃ面白いです。
舞台はラスベガス。
あらゆる欲望の詰め込まれたこの歓楽街では、悲しいことに犯罪も後を絶ちません。
そこで活躍するのが、CSI科学捜査班。
砂漠のど真ん中にマフィアが築き上げたこのきらびやかな街で、最新科学の知見を武器にして事件を解決していく組織です。
たとえ犯人が証拠隠滅をしていようとも、すべての痕跡は絶つことは不可能です。
髪の毛や指紋などの一見落とすような小さな証拠からであっても、科学的に真相に辿り着くことができます。
CSIは、こうした証拠から犯人を追い詰めていくドラマですね。
一見地味にも聞こえますが、これがまた面白い。
舞台があのラスベガスということもあって、事件そのものが派手で目を引くようなこともよくあります。
普通の人では気にも留めないような視点から事件を深掘りしていくのが新鮮で面白いです。
飽きさせないようにあの手この手で毎回見せ場を作ってくれていますから、安心しておすすめできます。
実際見てて、つまらないなと感じることはほぼありませんでしたね。
監督がジェリーブラッカイマーということもあり、
解決した後も考えさせられるような深いメッセージが込められていたりする事件が多いのも素晴らしいポイント。
事件が解決しても、社会に残る根深い問題は解決していなかったりするのです。
そういう考えさせられるの、自分は大好物ですね。
このドラマが放映される前、CSIという組織は実際には存在しませんでした。
しかしドラマの影響で、現実でその部署が警察内部に発足されました。
それほどに社会現象を巻き起こした伝説的ドラマなんですね。
このCSI科学捜査班にも、もちろん魅力的なメンバーがいます。
簡単にメンバー紹介を。
まずはリーダー。
ギル・グリッソム博士。
法医昆虫学者であり、大の昆虫好きです。
喋る時に本の言葉を引用したりと、とにかく博識。
しかし気難しいわけではないため、皆から慕われている我らが主任です。
デキる女副リーダー。
キャサリン・ウィロウズ。
とにかく仕事ができる頼れる女上司というイメージ。
舞台がラスベガスということもあって、父親がマフィアに顔が利くカジノオーナーだったりします。
人柄は優しく、誰にでも平等に接することができるシングルマザーです。
正義感の強い女捜査官。
サラ・サイドル。
ハーバード大学出身の才女。
普段はクールですが、女性が犠牲になるような悲惨な事件では感情あらわに事件に当たるような正義感の強い一面も持っています。
優しい皆の兄貴。
ニック・ストークス
テキサス出身でアウトドア大好き。
見た目はマッチョで強そうですが、とても優しい性格の持ち主で、ユーモアも持ち合わせたデキる男。
同年代のウォリックとは良いライバル関係で、親友とも呼べる間柄です。
ニックの兄弟分。
ウォリック・ブラウン
メンバー唯一のベガス出身。
ギャンブル好きが影響して、とある悲劇を招いてしまい、ギャンブルを金輪際やめるとグリッソムに誓います。
優秀な分析官。
グレッグ・サンダース。
スタンフォード大学出身。
頼れるラボのメンバー。証拠の分析はお手の物です。
優秀な分析官ですが、いつかラボを飛び出して現場に出ることを夢見ていたりします。
ラボのマスコット的存在。
デヴィッド・ホッジス。
優秀ですが、優秀すぎるがゆえに鬱陶しがられることも。
少し変なところがありますが、悪い奴ではないことをCSIの仲間は知っているので皆から愛されています。
CSI馴染みの警部。
ジム・ブラス
CSIのメンバーではないですが、担当刑事のような人です。
非常に頼れる警部で、組織の全員から一目置かれています。
素行の悪い娘がいて、昔父親らしいことができなかったのもあり、負い目に感じていつも気にかけています。
ざっと主要メンバーをご紹介しましたが、まだまだいます。
CSIは、主要登場人物が結構多い印象ですね。
話によってスポットを当てられるキャラが変わり、登場人物の心情の変化の魅せ方でも物語に深みが生まれていますので、
気づいたら登場人物全員のことを好きになってます。
このドラマは最新科学を武器にしているので、2000年放映当時からファイナルシーズンの2015年に至るまで捜査技術も進歩していきます。
同時に犯罪の手口も時代に合わせて進化していくので、そういった視点からこのドラマを見てみても面白いかもしれません。
こちらのドラマも基本一話完結なので、一話ずつでも見やすいドラマです。
CSIを見て得た一番の教訓は、悪いことは絶対にしないようにしようということですね。
こんな捜査をされたら、何をやっても絶対に捕まる自信があります(笑)
こちらの作品も長寿ドラマなので、途中でキャストが変わったりします。
新メンバーの登場によってドラマに新しい風が吹くので、そういうところも自分は好きだったりしますね。
いつどのように変わるかは、ぜひ見てのお楽しみに!
このCSIはとにかく人気で、2015年に放映が終了した後も続編を望む声が相次ぎ、遂に新シーズンのCSIベガスが2021年からスタートしました。
動画配信サービスだと、Huluで全て配信されてますね。
現在はシーズン1が終わって、シーズン2も放送が決定していますので、
サクッと最新話を見たいという方はそちらから見てみてもいいかもしれません。
この新シーズンCSIベガスは、過去CSIの先ほどご紹介したレジェンドキャストが一部再演していますので、お時間ある方は過去作も見た方がより楽しめると思いますよ!
CSI科学捜査班でのベガス旅行、心ゆくまでお楽しみください。
家で見ていれば、絶対に安全です。
ではまた。
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アメリカ海軍にまつわる刑事ドラマ、NCISネイビー犯罪捜査班が面白い!
皆さま、ご機嫌よう。
このnoteでは、好きな映画やドラマを皆さまと共有しようと思っているので、今日は好きな海外ドラマを紹介しようかなーなんて思ってます。
今回は、NCISネイビー犯罪捜査班についてです。
普段海外ドラマを見ない人でも、
名前くらいは聞いたことあるのではないでしょうか。
NCISは、アメリカのCBSで2003年から制作されているドラマで、今も尚続いている長寿ドラマです。
スピンオフドラマも多いですね。
ロサンゼルスにニューオリンズ、ハワイなど舞台はアメリカ領土でも多岐にわたります。
そして、どれも面白い。
個人的にはロサンゼルスが舞台のNCISも好きなのですが、
今回は本家のNCISについてお話していこうと思います。
まず、NCISとは何ぞやについてから。
NCISとは、アメリカ合衆国海軍省傘下の犯罪捜査局の略称です。
早い話が、海軍の誰かが事件に巻き込まれたら管轄としてウチが犯罪捜査するよという機関ですね。
ちなみにネイビーはアメリカ海軍のことです。
ですので、必然的に軍に関するお話が多いのが特徴のドラマですね。
アメリカの脅威となる敵や、軍人としてどのように在るべきかなど、アメリカの軍人がどのような信念で行動しているかなんて話も多いです。
ええ、それ日本人が見て面白いの…?と思う人もいるかもしれません。
ミリタリー好きはもちろん面白いですが、捜査班のメンバー自体は一部海兵上がりなだけで、軍人でないメンバーもいるので、普通にそこまでアウェイを感じることなく見ることができます。
この作品の魅力は、なんと言っても捜査班のキャラクターですね。
全員が非常に魅力的なメンバーで、ドラマに惹き込まれます。
1話完結ものなので、ほぼ毎回違う事件が起きるのですが、
事件の中での捜査班メンバーの掛け合い、ある事件がきっかけでメンバーが成長していったりと、毎回魅力的なメンバーの人生の続きが気になる仕掛けが盛り込まれているんです。
メンバーの特徴を少しだけ。
完結にまとめます。
まずリーダー。
鬼軍曹リロイ・ジェスロ・ギブス。
ゴリゴリの海兵上がりで、寡黙。
基本一言の号令だけで捜査班のメンバーを動かすカリスマ男で、メンバーから恐れられています。
しかしメンバーのことは誰よりも想っているそんな熱い男です。
そして異常にモテます。
お調子者。
アンソニー・ディノッゾ。
通称トニー。趣味は映画と女遊び。
いつも一言多くてギブスに怒られてます。
しかし、決める時はビシッと決めてくれるいざという時頼りになる男です。
モサド上がり。
ジヴァダヴィード。
イスラエル諜報機関モサド長官の娘というなんだかものすごい肩書きの捜査官です。
トニーとは、どちらがバカにするための弱みを握れるかでいつも凌ぎを削っている間柄。
トニーと良い関係になりそうなことも。
パソコンオタク ティモシー・マクギー。
NCISでは鬼軍曹ギブスが機械に疎いのもあってか、MITを出ている天才がオタク扱いされてます。
そのため、トニーに何かと弄られがち。
天才科学者アビゲイル・シュート。
通称アビー。いわゆるパンクな格好を好む天才で超おしゃべりな女の子。
科学の知識は化け物で、NCISの犯罪捜査のためのラボには彼女しか扱えない機械が大量にあります。
唯一ギブスを笑わせることができるキャラという意味でも天才です。
法医学者 ドナルド・マラード。
通称ダッキー。死体の解剖分析をする医者です。
歴史が好きで、話しだすと止まりません。
死体に話しかけながら解剖する変わったおじいちゃんです。
唯一ギブスに意見できるご意見番でもあります。
ダッキーの助手パーマー。
大人しそうな顔で不謹慎なジョークを言って大爆笑し、いつも周りに変な目で見られてる男。
しかし憎めない人となりの持ち主です。
こうしてざっとキャラの特徴を見ただけでも魅力的ですよね。
全員が一癖あって、捜査中の会話なんかもいちいち面白いんです。
加えて、起こる事件も一癖あって面白い。
そりゃ長寿ドラマになりますよね。
軍が深く関係するドラマなので、同時多発テロの911の話や、アルカイダなどの話題が日常的に出て来たりします。
ビンラディンがオバマによって暗殺されるまでは、よくその名前も出て来ていました。
加えてまあ、長寿ドラマで軍が関係していますので、アメリカと友好を築いていたイスラエル出身の人物が捜査官になったり、その時のアメリカの国際情勢に合わせたある種プロパガンダ的な要素がないわけではないなとは感じますね。
アメリカで今どういう問題が取り沙汰されているのか、世界的に今関心のあることはどんな事なのかとかも考えながら見れるこのドラマが好きです。
キャラが魅力的なので、アメリカに全く興味ない日本人が見てもめちゃくちゃ面白いと思います。
長寿ドラマなので一部のメンバーが入れ替わって、新シーズンが作られたりもしています。
新規の人には入りやすく嬉しい変化でもありますね。
ちなみに吹き替え版に関しては、
各種動画配信サービスでシーズン1~13までが配信されています。
コナンとか一話完結ものの作品が好きな人は、ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか✨
常に忠誠を。ではまた。
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ロードオブザリングのドラマ『力の指輪』!ガラドリエルが美しすぎる!
皆さまご機嫌よう。
最近このnoteを、自分が好きな作品の感想保管庫として利用したいなと思ってるこの頃です。
好きな作品を誰かと共有できるって素晴らしいですね。
今回は、Amazonプライムビデオで独占配信されている力の指輪についての感想です。
ついに始まりましたね、指輪の物語のドラマシリーズ。
心待ちにしていましたよ。
まだシーズン1で物語の序章ですが、シーズン2が来ないうちに感想をば。
例に漏れず、感想を書くからにはこのシリーズにもうるさいです。
指輪物語辞典なんてのも持ってましたからね。
正直に言いたいこと言っていきますよ。
まず総評を。
美術・音楽は100点満点、ストーリーはこれからに期待というところですね。
美術・音楽は本当に100点です。
シーズン1として文句は何一つありません。
完全に指輪物語の世界観で映像化されていて、映像の美しさは流石に群を抜いています。
気になるとすれば、やはり中身である物語の進行スピードやストーリーの奥深さという観点になるでしょうか。
これでも、まだまだ指輪物語の世界を描ききれていないと思いますね。
指輪物語といえば大規模な攻城戦。
人間、エルフ、オークの入り乱れる大乱戦を早く見たいです。
今回の舞台は、あのサウロンが猛威を振るっていた第二紀の話ですからね。
ロードオブザリング冒頭で描かれた伝説の大戦。
あそこがメインとして描かれると考えただけでもう感無量です。
ここからストーリーの話を少し。
ドラマでは説明が薄いと感じたので、少し詳しくお話します。
中つ国でエルフが栄えていた最盛期から、少し翳りが見え始めた時代。
全知全能の神様イルーヴァタールに与えられたエルフの神秘の力が、中つ国に及ばなくなって来ています。
大前提として、このエルフは不死の種族です。
もうこれは神話の世界の物語なので、神様に遣わされた不死の種族がエルフということだけご承知おきください。
エルフは不死であるために、殺されなければ死ぬことはありません。
神の使者である彼らは、中つ国から西にある「不死の国ヴァリノール」に帰る許しを得ることが、最高の名誉であるとされています。
物語序盤でエルフ上級王ギル=ガラドがその許しを与える場面は、
エルフ達にとって最高の誉れを授かった場面ということになりますね。
正直なところ、この力の指輪を前提知識なしで見る人もいるでしょうから、ドラマの中でもう少し説明あっても良いんじゃないかなぁとは思いますね。
今作の主人公であるガラドリエルは、闇の勢力が完全に消え去ったという上級王の言葉を受け入れられずにいます。
最悪の冥王モルゴスを滅ぼし、その右腕だったサウロンはどこかへと姿を眩ましました。
以来、長いことその姿を見せてはいません。
しかし、サウロンが滅び去るのをこの目で見届けたわけでもない。
長きに渡る戦で大切な兄や同族を殺されたガラドリエルは、この状況がいまいち腑に落ちずにいるのです。
ちなみにこのガラドリエルは、ロードオブザリングで出てきた森の奥方と呼ばれていたこの方と同一人物です。
フロドにエアレンディルの光を授けた人ですね。
ガラドリエルは本当どちらも美しいです。
彼女は悪の滅亡を信じ切れず、不死の国ヴァリノールに至ることができる船から身を投げました。
悪が滅び去るのを見届けるため、再び大陸へと戻ることを決意します。
そうして出会ったのが、南方国を追われた人々。
物語はここから始まっていきます。
あらすじは長くなるのでこのくらいで。
映像が綺麗で本当に素晴らしいです。
人間の国ヌーメノールには息を吞みましたね。
この国の人々は祖先がモルゴスとの戦いの際に神の味方をしたため、人間であるにも関わらず並の人間の3倍もの寿命があります。
中つ国の人間とはまた別の種族です。
ドワーフのモリアの鉱山、最高でした。
ドワーフの音楽がまた素晴らしい。
ロードオブザリングの時代では、地中深く掘りすぎたために影と炎の悪魔バルログを起こしてしまったことで廃墟と化し、オークに占領されてしまっていますね。
オークのデザインも素晴らしいです。
動物の骨のようなものを被っていて、蛮族感というか、不気味で異形のものという雰囲気が演出されていたのがとても良かった。
興味深かったのが、オーク達の父アダルの存在。
彼はオーク達を家族のように思っており、明らかに異形なオーク達を慈しんでいます。
そもそもオークと言うのも、元を辿れば冥王モルゴスの手によって捕えられたエルフが闇の力で色々と捻じ曲げられた種族。
アダルは、そのオークの人権を説くような存在です。
対して、エルフ側であるガラドリエルは闇の力はそれだけで邪悪だから根絶やしにすると怒り交じりに主張。
どっちが悪だろうか?という現代ならではの問題定義で偏った物の見方の危うさを訴えかけたメッセージ性を感じます。
人種差別なんていうのもまだまだ根深く続いてますから。
他人事ではありませんね。
実際この作品でも、エルフに黒人を起用したことで物議を醸したりもしてるのです。
昨今ポリコレ問題が騒がれてますが、人種を問わず人間性で平等に機会が与えられる世の中なら、それは素晴らしい世の中なのではないかと自分は思います。
脱線しました。
物語終盤では、ついに滅びの山が噴火します。
サウロンの掌で転がされているようです。
画面が赤く染まり、音がなくなっていく演出がとても良かった。
火山灰の積もったその場所の名はモルドールに。
この演出も痺れました。
今回のシーズン1で、語らないわけにはいかないのが、よそ人です。
彼はロードオブザリングのガンダルフのようであり、また同時にサウロンのようでもあります。
彼は何者なのかというのが、シーズン1の大きなテーマの一つでもありましたね。
よそ人が敵なのか味方なのか、このミステリー要素は個人的には好きでしたね。
原作では、この第二紀時点ではガンダルフはまだ中つ国に遣わされていないんです。
しかし、物語を面白くするために設定を変更することも大いにあり得ます。
これはワクワクしましたね。
結果として、よそ人はサウロンではありませんでした。
かと言って、ガンダルフであるとも言われていないので、また別の天使なのかもしれません。
ただ、終盤でガンダルフと同じ台詞を言っているので、まだガンダルフという線も完全には捨てきれません。
同じように、サルマンである線も十分あり得ます。
まったくワクワクさせてくれますね。
ガンダルフらについての補足説明を。
ガンダルフやサルマンなどの魔法使いは、イスタリと呼ばれる種族で、彼らも大きな意味で言えば神様から遣わされた天使のような存在です。
もっと言えば、冥王モルゴスやサウロンなんかも、元々はこの天使のような存在です。
イスタリよりも更に上位の存在と言えば分かりやすいでしょうか。
補足として、この神達がどういう構造になってるのか貼っておきますね。
階級としては、モルゴスが一番上ですね。
MELKOR(メルコール)となっているのがモルゴスです。
最高神イルーヴァタールにとって、このモルゴスは言ってしまえばどうしようもなく言うことを聞かないドラ息子のような存在なのです。
最高神イルーヴァタールの思考から直接生まれたこのアイヌル達は星規模の力を有しているので、中つ国が大変なことになるのも必然です。
人間やエルフ、ドワーフは、アイヌルの子らであるとも言えるんですね。
このドラマでは確か、アウレとマンウェの名前だけ出てきたはずです。
ちなみに、中つ国のある星の名前はアルダと言います。
今後単語だけ出てくるかもしれないのでご参考までに。
そして物語の終局。
ハルブランドの助言により、エルフの名工ケレブリンボールが種族をまとめ上げるためのエルフの3つの指輪を作ります。
ロードオブザリングの冒頭で語られた、最も賢く気高い種族に与えられたとされる3つの指輪ですね。
これはテンション上がります。
これを見届け、ついにサウロンがガラドリエルに正体を明かす時が。
その正体は、なんと南方国の王ハルブランド。
終盤にきて怒涛の展開でしたね。
サウロンは、言葉巧みにガラドリエルを誘惑します。
ガラドリエルはドラマでも映画でも描かれた通り、その強さ上に冷酷な傲慢さも同時に併せ持っています。
サウロンが彼女を女王にしたいと口にしたのも本心からでしょう。
サウロンはこの中つ国を力で以て救おうとしているようです。
ガラドリエルの存在がサウロンを光に繋ぐとも言っているので、まだサウロンの中で完全な暴君となることに抵抗があるのかもしれませんね。
しかし、彼は救いと支配に違いはないとも言っていました。
彼は元々はアイヌルであるモルゴスの右腕です。
しかし同時に、モルゴスが自分の枷だったとも言っています。
モルゴスに従って壊したものを贖罪として直したいとも言っていました。
あのサウロンが。
完全な悪としてしか描かれなかったあのサウロンがですよ。
これは正義と悪の描かれ方の潮目が変わる予感がしますね。
オークの父アダルの存在で、これまでただ悪の勢力とされていたオーク達の人権が説かれました。
オークがこれまでのようなただの悪として描かれないとするならば、
サウロンは贖罪と同時にモルゴスの作り出した勢力が知性ある種族全てに虐げられているこの現状をどうにかしたいと思っているのかもしれません。
いわゆるモルドール勢力の統領として、間違ったことは言ってませんよね。
力があるゆえにやり方は強引ですが。
当然、ガラドリエルはこの誘惑に反発します。
彼女が目指している救いは、支配ではないからです。
交渉は決裂し、サウロンはガラドリエルの元から姿を消しました。
そして彼は東の方モルドールの方角へ。
これからどうなることやらと思える、熱い終わり方をしましたね。
総評としては、素晴らしいドラマでした!
映像がとにかく美しくて、どの場面を切り取っても画になります。
そしてガラドリエルが美しすぎます。
まあ正直に言いたいことを言うとするならば、
種族をまとめ上げるような強大な力を持つ危険な指輪を作ろうとしているのに、特に大きな反論もなくトントン拍子に決まったり、
長年確執のあるエルフとドワーフの同盟が王の一存だけでポンと決まったりと色々それでいいのか?な部分はありましたけども。
時代に翻弄されるエルフやドワーフの民衆というのが、もっと鮮明に描かれたら更に深いドラマになったなぁとは思いましたね。
いつもこれ言ってると思うけど、今回も言います。
もっと長く作って欲しい。
予算がかかるのはわかるけどそこをなんとかお願い。
これからシーズン2に向けて、この第二紀のドラマは更に壮大に描かれていくことになると大いに期待しています。
この作品では、とにかく度肝を抜く大規模な攻城戦が見たいです。
サウロンとガラドリエルの今後にも期待ですね。
考えるだけでワクワクします。
それではこのくらいにして。
皆さまの道を、エアレンディルの光が照らさんことを。
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筋金入りのスターウォーズファンが、オビワンを観た感想!
皆さまご機嫌よう。
アソーカのドラマでスターウォーズの熱が上がったので、オビワンのドラマに関しての正直な感想を書いていきます。
スターウォーズには愛も期待も大きいので、思ったことをオブラートに包むことなく本当にそのまま書いていきます。
結果ストレートな物言いになるかもしれませんがどうかお許し願いたい。
まず、ドラマの構成についてですね。
全6話構成と。
え?マンダロリアン8話なのに?
このドラマがファンが一番見たいやつよ・・・?
それはさぞかし濃密な6話なのだろうと、このためにだいぶ前からディズニープラスを契約するほどに熱は高まってたわけですよ。
蓋を開けてみると、案の定ストーリーはうーむ…という感じ。
内容が薄くて、個人的に後半3話だけで良かったんじゃないか説が浮上。
…いや、わかるよ?
幼少期レイアが出てきてテンション上がったし、緑豊かなオルデランが出てきたのももう感動もの。
(惑星オルデランはエピソード4でデススターに星ごと破壊されてます)
要素的に内容が薄いわけでは決してない。
見たいものは魅せてくれています。
言及したいのは、話の中身の方ですね。
要らない要素が多い、言い換えるとどうでもいい所を広げすぎてる。
よりにもよってオビワンのドラマで。
ファンからすれば、ジェダイ大虐殺のオーダー66を生き残った新キャラの尋問官の話なんて正直どうでもいいんよ。
(ジェダイのふりしてる設定の謎キャラもいたけど、いらないのは明白)
ディズニーだから、オリジナルの新キャラを出してスターウォーズを盛り上げたいのはよく分かります。
しかし残念ながら、ファンからすればそこはどうでもいい。
ただひたすらに、すれ違い続けるオビワンとベイダーを6話たっぷり見たかったというのが正直な本音ですね。
3話のジェダイの力が衰えてるオビワンが、ベイダーにボロ負けする場面はとても良かった。
炎が燃え上がり、その中をオビワンに這いずらせる演出はエピソード3を彷彿して震えました。
レイアとオビワンの馴れ初めも素晴らしいね。
明らかに怪しいおじさんを信用できない良いとこ育ちレイアという構図が笑えて好きだった。
そらあんなおじさん信用しろって方が無理あるよな。
エピソード4でレイアがオビワンを知っていた裏付けもできるし、そこは必要なシーンだったと思います。
ベイダーの初登場シーンもカッコ良すぎた。
バクタタンクから上がって来て、失った手足を機械で補填しマスクを装着して歩き出すベイダー。
もう震えますねこれは。
スターウォーズ史に残る名シーン。
フォースで船を引き摺り降ろす場面もやばい。
そうです、ベイダーは巨大な図体から繰り出される出鱈目なパワーで全てを捩じ伏せるキャラなんです。
これは良くやってくれたと思いましたね。
圧倒的な力で新キャラ尋問官を倒す場面もそこは素晴らしかった。
そして最終決戦。
これですよ、ファンが本当に見たかったのは。
やっとかと。
このためにドラマを見ていたと言っても過言じゃないんですよ。
まず初めの自分的突っ込みポイント。
いや、ムスタファーじゃないんかい。
これは勝手に自分がそう期待してただけなんですが、オビワンとアナキンの決戦と言えばやはり火山の星ムスタファーなんですよ。
エピソード3で、火山の星ムスタファーにてアナキンはオビワンに敗北し、その結果手足を失って溶岩で身体を焼かれ機械の身体になったという経緯があります。
ムスタファーには、その時の敗北という憎しみの力を高めるため、ベイダーのアジトもあるんです。
憎しみを込めた因縁の地で、再びオビワンに敗北する。
そのシチュエーションこそが、非常に意味を持つだと勝手に思っていました。
ここは是非ムスタファーでやって欲しかった・・・!
遂にライトセーバーでの剣戟。
剣戟はとても素晴らしかったです。
二人のシルエットが浮かび上がり、赤と青の光刃になっているのがもう震えます。
ダースベイダー。
ベイダーは手足を失って、かつてのような手数で翻弄するフォームでは戦えなくなっています。
しかし、一撃は重い。
手数は少ないものの、確実な一撃を喰らわせてオビワンの体幹を削っていくことができます。
旧三部作では、作られた時代もあってベイダーの剣戟は遅いですが、そこも今風にスピード感をもって改良されていてとても良かった。
すごいマニアックな話になりますが、ベイダーの中の人がアナキンを演じた人なだけあって、スピードは機械の身体を考慮してセーブしているものの、ふとした所作、動きはアナキンなんです。
そこにも震えましたね。
オビワンケノービ。
ライトセーバーの型ソレスを得意としています。
防御に強いこのライトセーバーの型は、ベイダーの重い一撃をも受け流すことができます。
開幕と同時にグリーヴァス戦で魅せたあの構えが見れたのはもう感動ものでしたね。
ちなみにベイダーの型は、シエンと呼ばれるもので、力による攻撃を重視した型です。
ライトセーバーを扱う型においても、二人が得意とするのがお互いの決め手を相殺し合う相性なので、戦いが長期化することが分かっていました。
エピソード3の闘いが長引いたのは、そういう裏付けもあるんですね。
ライトセーバーの扱い一つにおいても、武士のように流派が存在する所に説得力を感じます。
いざ闘いが始まると、オビワンはソレスの動きばかりか、7つの型の他のフォームも混ぜてベイダーを翻弄していきます。
オビワンの反撃によろけるベイダー。
これには心底驚いたことでしょう。
そんなことができるものなのかと。
そればかりか、これまでの型にはないような独自の型すら使用して猛攻を仕掛けてきます。
防御特化ソレスのオビワンを打ち倒す戦略を練っていたベイダーに対して、これは想定外過ぎた覚醒でした。
本気でベイダーを殺さなければいけないというオビワンの決意が見て取れますね。
しかしそう簡単にやられるベイダーではありません。
ベイダーも当然、今までのアナキンの動きとは違います。
最低限の動きで、確実な重い一撃で相手を仕留めようとするベイダー。
この戦い方がまた痺れる。
どこかその動きは、メイスウィンドウが使う型ヴァーパッドに近いような印象も受けます。
ヴァーパッドは、熟練のジェダイすらも扱えるものが圧倒的に少ない習得の難しい型で、実質的に習得できたのはメイスウィンドウただ一人と言われる超高難度な型です。
機械の身体となってから、戦い方を変えざるを得なかったために、また相当な鍛錬を積んだんだなと感じずにはいられませんね。
あの覚醒オビワンが翻弄されるのも納得です。
戦いは熾烈を極め、3話の敗北に続きオビワンはまた敗北します。
岩を土砂崩れのように倒され、何と生き埋めに。
地形をフォースの力技で変形させてしまうほどの使い手、ベイダーの力強さがよく分かります。
が、オビワンはそれでも負けません。
今度こそ、この怪物を倒さないといけないからです。
奇襲を仕掛け、今度はかつてアナキンが使用していた型ドジェムソを織り交ぜて反撃。
ベイダーは、かつての自分に倒されるような恐怖を抱いたことでしょう。
極めつけには、
フォースで大量の岩石を持ち上げ、ベイダーへと集中砲火。
生身でないベイダーは、単体パワーは凄まじいものの、この大量の岩に対処できるほどの複数のフォースを操ることはできません。
…まあ、これが強いのは分かるんですが、何かスターウォーズらしくない映像で初見は正直え?思いましたね。
それありなんかいというか、ベイダーに当たって発泡スチロールのように岩が砕けてくのがなんかシュールというか。
まあ、やられた方はひとたまりもありません。
ベイダーの体幹は狙い通り削られて、オビワンの覚醒した猛攻に耐えきれず遂に一撃を喰らい膝を突いてしまいます。
この膝をつく場面がルークとの戦いを彷彿とさせて良かったですね。
呼吸を制御してる機械を壊されて、苦しそうな排気音になっていく演出もポイント高かったです。
オビワンの勝利として、マスクにとどめの一撃が炸裂。
エピソード6でマスクをとった時に頭頂部にあった傷は、この時つけられたものだったんですね。
鉄のマスクに覆われていたものが一部剥がされ、アナキンの睨みつける目が覗きます。
この演出たまらなく良かった。
オビワンはこれに絶句。
今まで戦えていたのは、素顔が見えなかったからというのもあったんです。
弟子のアナキンと、ダースベイダーを切り離して戦うことが出来ていました。
しかし、かつての愛する弟子だったアナキンがこうして目に見えてしまった今、オビワンは完全に戦意を喪失してしまいます。
結果、自分に言い聞かせるように
「我が友は完全に死んだ。さらばだ・・・ダース」
と言い残してから、虫の息のベイダーを背に去ることに。
最初この終幕を見た時は、
かつての弟子とは言え、皇帝シディアスの片割れである銀河に脅威をもたらす存在のベイダーをこの場で殺さないなんて選択肢は許されるか・・・?
とも思いましたが、
オビワンはかつてエピソード3でもアナキンの手足を奪うだけで、瀕死の弟子に自分の手で完全に留めを刺すことはできなかったんですね。
実際、今回ベイダーを完全に圧倒した後も、ライトセーバーで致命傷を与えられるのに関わらず機械部分を壊すだけに留めています。
これはオビワンの弱さとも取れますが、言い換えれば彼の愛の深さとも取れます。
まあ…弟のように思っていた存在をいざとなれば自分の手で殺せないのはよくわかります。
欲を言えば、シディアスに与えられたシスの象徴である機械の身体を壊して、彼に戻って来て欲しかったのでしょう。
それを弱さと言うのは流石に酷でしょうね。
虫の息でも、背を向けて去るオビワンを悲痛に呼び止めるベイダー。
「あんたが憎い」とは言いませんでしたね。
憎しみの感情はあったでしょうが、かつてほど強くはなく、また自分の元からオビワンが去っていくのが許せなかった悲痛の叫びなのか。
真相はベイダーしか分からないですね。
その後オビワンはレイアに別れを告げ、続いてルークのもとに。
この優しい微笑みがオビワンの何よりの魅力です。
見たいものは全て魅せてもらいました。
このままタトゥイーンの砂漠に消えていくオビワンでエンドロールでも全然満足。
それでは終わらせません。
なんとフォースゴーストのクワイガンが登場!
これには流石に涙腺崩壊しましたね。
正直に言うとクワイガンの俳優さんがオビワンに関わっているという噂があったのでもしやとは思っていましたが、
それでもやはりこの喜びは計り知れないものがありました。
そしてドラマの終幕です。
いやぁ、最後の決戦は本当に燃えました!
オビワンとベイダーの戦いが、現代の技術で蘇ったのがもうとにかく嬉しくて仕方なかったです。
新キャラ尋問官のシーンいる?とか色々言いましたが、あのシーン自体はスターウォーズの世界を深掘りできる良いシーンだと思います。
総評としては、全てはドラマの長さをもう少し長くすれば、作品にストーリー的な深みも生まれたんじゃないかなぁというところですかね。
素晴らしいオビワンを魅せてくれた監督デボラチョウに感謝を。
また、これぞスターウォーズというものを受け継いでくれたディズニーに感謝を。
ヘイデン(アナキンの俳優)とユアン(オビワンの俳優)がこのオビワンドラマのメイキングで抱き合ってた姿を見た時は号泣しましたよ。
二人とも再演できるのが本当に嬉しそうで、長年のファンとしてもそれが非常に嬉しく感慨深かったです。
ベイダーvsオビワンにフォーカスしたかったので触れませんでしたが、過去編のオビワンvsアナキンも非常に良かった。
ベイダーとの戦いだけでなく、そこも盛り込んでくれて本当にもう感謝しかありません。
神様ジョージルーカス(スターウォーズの生みの親)の手からディズニーに渡って、こうして素晴らしい作品も増えていくので結果的には良かったと思っています。
これからも、素晴らしいスターウォーズサーガの誕生を、心待ちにしています!
それでは皆さま、フォースとともにあらんことを。
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涙で画面が見えない!アベンジャーズエンドゲームが映画史に残る傑作だった・・・!
皆さま、ご機嫌よう。
今回は、マーベル映画の集大成エンドゲームの感想です。
結論から言うと、想像していた以上に面白く、自分の中の映画番付が塗り替えられてもおかしくないほど最高の作品でした。
この映画、バケモノです。
よくもまあこんなもの作れたものだなと思います。
インフィニティ・ウォーの記事を書いた後にすぐ作るつもりだったのですが、話したいことが多すぎてこれは無理だと一度断念。
いつかは書かねばと思いながら今まで経ってしまったという、何から話せばいいのかまとまりすらしなかった怪物映画です。
でもやっぱりこの映画の記事を完成させないことには、他の作品も話せないなぁと感じるので、仕上げました。
この映画は過去作を見てきた身からしてみれば見どころが多すぎる。
なぜエンドゲームがここまで人を惹きつけるのかという全体像について考えていきたいと思います。
エンドゲームに感動できるのはなぜか
最悪のバッドエンドから始まる物語
インフィニティ・ウォーの記事にも書きましたが。
自分がエンドゲームで繰り広げられるであろうと予想していた物語は、インフィニティ・ウォーで最大限に繰り広げられているんですね。
この物語は、最悪なバッドエンドから始まります。
宿敵サノスの指パッチンにより、宇宙の半分の生命が消滅。
エンドゲームはヒーロー映画として、IWからハッピーエンドにするための物語になるとは思っていました。
しかし映像的にはIWで観たかったものは結構観せてもらっています。
・これ以上どう面白くするのか
・IWを超えられる面白さを作れるのか
・そもそも結末として納得のいく最期にできるのか
などなど、視聴前は大きな不安に駆られていました。
エンドゲーム視聴前の不安
自分はマーベル作品をリアルタイムで追っていたわけではないので、ディズニープラスには既にエンドゲームも配信されていたんですね。
しかし正直結末に納得できるのか不安で、IWを見てから3日はエンドゲームを見ませんでした。
これまでのMCU作品への感動を、微妙な結末で台無しにされたくなかったからです。
ハッピーエンドは見たいですが、終わりが怖くもあったんですね。
ここまで全作品を追ってきた自分は、もう既にこのマーベル世界の立派なファンになっています。
ファンの方ならこの気持ち、わかりますよね?
しかし、エンドゲームを観終わった感想は、死ぬほど面白かった。
初見は家で一人で観ましたが、エンドロールに拍手してましたね。
マーベルに心動かされるワケ
ある意味でこれまで類を見ないほどに、ここまで感動したのは何故なのか。
それは、このマーベル映画というものが映画界を震撼させるレベルで長いシリーズものだからだと思います。
一つの世界観を共有しているんですね。
自分が思いつく限りでは、個々の作品のクオリティが高く、作品数もここまで圧倒的な映画は他にないと思っています。
『映画』という枠組みそのものを覆したと言ってもいいでしょう。
過去作品のキャラクター同士が共演することにより、過去作品で感じた『感動』が相乗効果を生んで、心をタコ殴りにしてくる。
まさにマウントをとられて、こちらは抵抗ができないのに、『感動』というパンチを心に喰らい続ける、そんな体験ですね。
それぞれの作品のクオリティが高ければ高いほど、このパンチの威力は上がっていきます。
『MCU』は、エンタメ映画の革命。
エンドゲームは最後までそう思わせてくれた作品でした。
タイムトラベル
エンドゲームをアクション映画としてだけでなく、物語として面白くしているのがSF要素。
タイムトラベルです。
エンドゲームのタイムトラベル理論
ただ時間を遡るというだけでなく、いわゆるパラレルワールド理論まで組み込んでSF映画としても面白くしています。
世界線Aの過去に戻って重要な過去を変えたら、世界線Bに枝分かれしていくが、世界線Aのタイムトラベラーは、世界線Aにしか戻れない。
こんな感じの理論ですね。
理論について話していると長くなってしまうので。
この映画の例を挙げてこれを話すとこんな感じになります。
これが、アベンジャーズが過去に石を取りに行った理由ですね。
実によくできています。
タイムトラベル要素の『意味』
エンドゲームがすごいのは、このタイムトラベル理論をただ物語をややこしくするだけでは終わらせないところです。
設定だけがややこしく、メッセージの伴わない作品は結構あります。
このエンドゲームでタイムトラベル要素を取り込むことで、本当にファンに伝えたかったものは。
これまでMCUの歩んできた歴史を、ファンに追体験してほしい。
これです。
サービス精神とか、もうそんなレベルの話ではないです。
制作サイドが、MCU作品を愛している。
だからこそMCUは、ファンの心を掴んで離さないのでしょう。
魅力的なキャラクターたち
制作側サイドの愛の話をしましたね。
それは、キャラクターにも強く出ています。
キャラが世界に生きている
MCUという作品においてのヒーローは、本当の意味で生きています。
起こる出来事に喜び、怒り、哀しむのです。
トニーとスティーブは事実上のリーダーでありながら、思想の違いから互いを攻撃し合ったりもします。
ソーは元凶のサノスを殺しても、重荷に耐え切れず飲んだくれになってしまう。
ハルクは制御できない力に葛藤し、ついに共存の道を見つけ出す。
クリントは家族を失って絶望に荒み、ナターシャはそんな彼を心配している。
この作品のヒーローは完全無敵ではなく、ちゃんと人間なのです。
物語を通じてキャラの成長、笑いあり涙ありの人生を感じられるので、キャラクターが本当に好きになってきます。
それぞれが魅力あるキャラクターたちが集結するのですから、面白くならないわけがないのです。
アイアンマンとキャプテン・アメリカ
この二人の描き方には、特に考えさせられるものがあります。
この二人はアベンジャーズのリーダーなので、その最後がどうなるのかは誰しもが注目していたことです。
アイアンマンは自らを犠牲に
『私がアイアンマンだ』のセリフと共にスナップ。
これには数々のファンが涙を呑んだことでしょう。
かく言う自分もその1人です。
アイアンマンことトニー・スタークの人生は、一見は華々しいものです。
武器産業の事業家として成功を収め、スキャンダラスな派手な暮らしぶり。
常に他者よりも自分を優先してきたんですね。
テロリストに拉致される経験を経てから、兵器開発そのものに対しての考えを改め、自身が正義の執行人になることを決意。
妻と子にも恵まれ、サノスの指パッチン後の世界でも幸せに暮らしていました。
そして人類を、地球を守るために自らを犠牲に最悪の敵を討ち滅ぼします。
エゴの塊だったような男が、最後は世のため人のために命を捧げるのです。
キャプテン・アメリカは第二の人生を
ペギーとのダンスの約束を果たすシーン。
これも自分は号泣しながら観ていました。
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースの人生は、一見はつつましいものです。
スーパーソルジャーの軍人として最前線に立って戦い続ける献身。
常に自分よりも他者を優先してきたんですね。
しかし最後は、自分を優先してペギーとダンスを踊ります。
そのまま自分の生きた時代で年を取り、老人になって彼は帰ってくる。
常に世のため人のため尽くしてきた男は、最後は自分を優先するのです。
対比の面白さ
トニー・スタークは世のため人のため尽くすことを知り、スティーブ・ロジャースは自分を優先することを知る。
この二人は正反対の人生を歩み、最後はお互いを理解するのです。
トニーの最後を見届けて、スティーブは彼の分も自分は幸せになりたいと思ったのだと思います。
アイアンマンとキャプテン・アメリカ。
そして、トニーとスティーブ。
生き方は正反対でも、心は常に通っていたのでしょうね。
アクション映画としても化け物
ここまでMCUの人間ドラマを作る上手さについて語ってきましたが、この映画はアクション映画としても化け物レベルに優れています。
クライマックスのキャラクターが一同に介してサノスと交戦する場面なんかもう圧巻の一言です。
キャプテンアメリカの『アッセンブル』の掛け声とともに、全員が固有のド派手なアクションを繰り広げる。
テンションが上がらないわけがないです。
立ち上がるくらい熱狂しましたね。
作りがもう最高すぎます。
これぞ集大成と呼ぶに相応しいアクションを魅せてくれました。
全部取り上げて語ることも考えましたが、流石に語りつくせないのでMCUにはこの一言を。
ありがとう。
MCUへの期待
最後に、MCUは何を伝えたかったのかを話して、このエンドゲームの感想を締めくくろうと思います。
MCUが教えてくれたこと
MCUはヒーロー映画を通して、仲間の尊さを教えてくれました。
MCUには、本当に多種多様なヒーローが登場します。
それぞれの登場人物にドラマがあり、それぞれの生き様があります。
そんな想いを持つ人々が集まることで、宇宙の危機ですら救えます。
人は、常に誰かと関わって社会を築く生き物です。
個人の力は微々たるものでも、集まれば後世に誇れるものを作り上げることが出来ます。
MCUは人々が力を合わせて成長していく人生を描くことで、仲間がいることが素晴らしいものであることを教えてくれました。
これからのMCUの課題
現在フェーズ4が終わり、フェーズ5に差し掛かるタイミングですね。
巷では量産体制、次につなげる物語構成が加速したことで、昨今は作品単体のクオリティが落ちたと言われたりもしています。
もちろん、しっかり高いものもあります。
SNSの考察の激化したこと、カメオ出演を望む声に応えるのに忙しくて、人間ドラマよりもシリーズであることを優先させているという声とかですね。
概ね言われていることは間違っていないと思います。
これは、MCUを待ち望む人が今まで以上に増えた結果であるのでしょう。
それに伴って期待値も上がっているので、制作側も応えるのに必死なのだと思います。
マルチバースの扱いも非常に難しい。
既にファンがいるからこそ膨らみ続ける期待に、どう応えていくのかがMCUの今後の見どころになっていくと思いますね。
最後に
MCUユニバースは、これからもどんどん大きくなっていきます。
大いなる力には大いなる責任が伴うものです。
MCUの根本にあるファンを楽しませようというマーベルスタジオの考えは変わっていません。
それが何よりも素晴らしく、尊いことです。
これからも、素晴らしい作品が作られることを楽しみにしています。
それでは皆さま。
親愛なる隣人は、これにて失礼。
ではまた。
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最初からクライマックス!サノス襲来、『アベンジャーズインフィニティ・ウォー』が面白すぎた!
皆さま、ご機嫌よう。
今回は、インフィニティ・ウォーの感想です。
マーベル作品は数が多いということもあり、とりあえずついていくためにフェーズ3の途中まではだいぶ前に見終わってはいました。
インフィニティ・ウォーから先は、時間が取れないこともあって見れていませんでした。
物語が終盤に差し掛かってしまうということもあり、観るのを躊躇していたこともありますね。
終わりって好きじゃないんですよね・・・。
綺麗に終わらなかったり納得できる終わりを与えられなかったらモヤモヤしますし。
自分は創作で話を作るのが好きなので、頭の中で勝手に自分の中の納得のいく展開を作っていたりするんですよね。
正直に言うとこのマーベル作品も、文章や体系立てての物語にはしていないものの、大方の予想と言いますか。
これがああなってこうなるんだろうなと色々自分の想像で物語を創作してあー楽しかったと終わらせようとしてたのは否めません。
余談ですが。
EP7〜9のスターウォーズショックがそうさせましたね。
正直あれなら自分の方が良い脚本書けるとか思ってしまいました。
EP7.8.9サーガについては、また今度ゆっくりじっくり語らせてもらいたい。
さて今回はインフィニティ・ウォーのお話。
本当はインフィニティ・ウォーからエンドゲームまでをまとめて書こうと思っていましたが。
書いてみると話したいこと多くて分けることにしました。
さて、インフィニティ・ウォーについて。
結論から言うと、想像していたよりも面白かったです。
自分が視聴をちょうど中断していたインフィニティ・ウォー。
最強の男サノスがついに出てくると聞いていて、ガーディアンズオブギャラクシーなどでもちょろっと出演していて心躍りましたが、同時にこうも思っていました。
最強の男ってなんやねん。
フェーズ1、フェーズ2の物理物理しているアベンジャーズ辺りで、物理最強の男として登場してくるのは分かります。
分かりやすいパワーで最強で、今までのヒーロー達はその圧倒的なパワー(物理)の前には歯が立たない的な。
ですが、
ドクター・ストレンジなど、スピリチュアルに片足突っ込んだ様な単純な力では推し量れないキャラクターが出てきているのに、圧倒的物理なパワー男というだけではもう片付かない世界になってきているだろうとも思うわけですよ。
それで物理的なドン!ガン!バン!だけでドクター・ストレンジがぶっ飛ばされても興醒めしますし。
あー色んな漫画のキャラクターを混ぜることってやっぱり難しいんだなと思わせられることになるのがちょっと嫌だったというのもあります。
悟空とナルトじゃ生きる世界違いすぎますからね。
ただ、そうした懸念は自分の中では割と解消されました。
自分はドクター・ストレンジが好きなので、彼のスピリチュアル感はもうちょっと欲しかった印象はあったと言えばあったけども。
映画という短い尺の中で全キャラ詰め込んでるので、そこは目を瞑りましょう。
自分には、大方予想していた展開がありました。
予想していたアベンジャーズのシナリオはこう。
インフィニティ・ストーンで最強の男サノスがやってきて、ヒーロー達は成す術もなくボロクソに敗退。
ただただ絶望の淵に立たされる状態でインフィニティ・ウォーの映画は終了。
これからどうなるのどうなるのと思わせたままでエンドゲームに突入。
インフィニティ・ストーンの圧倒的なパワーをサノスにぶつけることで、なんとかかんとかサノスを打ち破ることに成功。
再び世界は平和になった、ありがとうアベンジャーズ。
フェーズ3はここで終わりだぜ。
フェーズ4始まるからこれからも応援よろしくな!
的な展開になると勝手に予想していました。
アメリカの娯楽映画だし、そもそも子供達にも観せる映画なので、まあそんなもんでしょうと。
小さい頃からアメコミヒーローに面識があるアメリカの大人達も、大方それで満足するのかなと。
まあ完全に鷹を括っていたわけですね、はい。
所謂アメリカアメリカした最強の男って物理パワー最強系だと思ってたし、筋骨隆々で分かりやすい圧倒的パワーの大男がアメリカ人は好きなんじゃないかと。
(アメリカ批判みたいになってるけど、かく言う自分もアメリカの映画や海外ドラマが好きだったり、割とアメリカナイズされた日本人なので、気持ちはわかります)
それを踏まえてのサノスの感想。
思ったよりもぶっ飛ばされますね。
ドラゴンボールで育っているからか、宇宙から来た最強の宇宙人とか聞くと、フリーザクラスの圧倒的絶望を勝手に想像してしまっていました。
色も紫ですし。
でも蓋を開けてみると地球のヒーロー達結構強いし、1人では勝てないながらも3人がかりなら何とかなるのでは程度の力でした。
これは結構驚きでしたね。
原作コミック知らないんだけど、世界も驚いたと思います。
インフィニティ・ウォーの光景は、思い描いていたエンドゲームの光景でしたから。
あれ?エンドゲーム控えてるんだよね?
素直にそう思ってしまいました。
だってサノス割となんとかなりそうなんだもの。
このサノスですが、自分は結構好きなキャラでした。
このつぶらな瞳。
最強の男とか言うから、愛とかそういうものを全く理解できない、しようとしない傲慢な暴漢なのだろうと正直思っていました。
ですがサノスは、割と広い意味では博愛精神を持っている男でした。
やろうとしていることは極悪で、おいおい思い留まれよとは言いたくなりますが、宇宙の人々が苦しまない様に、半分の人口を消すと本気で言ってるんだこいつとあの目で思わされてしまいましたね。
思想は危ないですが、吹き替えの声だと銀河万丈さんと言うこともあって、言葉一つ一つに何故か惹き込まれてしまう。
そんな不思議な魅力のあるキャラでした。
ダース・シディアス、サウロン、ヴォルデモート、ジョーカー、サノスと、また映画史に残る魅力的なヴィランが一つ生まれたと感じましたね。
話を戻して。
色々端折りますが、ボコボコにぶっ飛ばされたサノスは、それでもそこは最強の男。
いいパンチをもらったボクサーよろしくタフガイで、抵抗するヒーロー達を拳一つで薙ぎ払い、インフィニティ・ストーンを全て手れてガントレットにおさめます。
映画を見る前から、このガントレットの存在は知っていました。
有名だし、ホットトイズという精巧なフィギュアを売っているショップで原寸大を見ましたから。
鬼デカかったので、今でも記憶に残ってます。
あんな手首した男と戦ってるのかアベンジャーズ。
改めて思うと凄まじい。
サノスはヒーロー達の最後の猛抵抗を退け、完成したガントレットで指パッチン。
出ました指パッチン。
これも話には聞いていました。
映画好きな友人がマーベルの映画を話してる時に指パッチンと意味わからないことを言っていたのでつい調べてしまいました。
なので、どのタイミングでこの指パッチンが行われるのかは結構楽しみに視聴していた。
なんか思っていたよりあっさりしていたけど笑
マーベル製作陣はこういうの本当うまい気がします。
大事なシーンを割とあっさり撮るし、え?このシーンそれだけ?と、良い意味で期待を裏切るファンでも飽きさせない作りが本当にうまいです。
そして人口の半分が消えていく…。
これどういう風に消えていくのか結構楽しみにしてました。
人口の半分が消されることは知っていたから、地球の半数の大陸ごと沈められるとか大迫力映像になるのかとか思っていましたよ。
が、サラサラ…と。
まるで砂のように、ハリーポッター終盤のヴォルデモートのように紙吹雪になっていきます。
あーそうきたかと。
今までアクションバリバリだった演出から、いきなり静かな演出へ。
(原作コミック読んでないけど、原作でもこういう消え方するのかな?だとしたらもう原作が凄い)
次々と散っていく半数のヒーロー達。
そして、親愛なる隣人スパイディも紙吹雪に…。
嘘だろスパイディ…。
君が一番好きなのに…。
そしてワンダヴィジョンを観た後の今思い返すと、ワンダとヴィジョンの別れのシーンも心を抉ります。
ヴィジョンは指パッチンで消されたわけではないので、ここからの映画の展開で復活はあり得えない。
そう言われているようで、見ている時も結構ショックでした。
ジャービスの頃から結構好きだったのに…。
(結構マイナーな話になるけど、吹き替え声優さんが海外ドラマのヴァンパイア・ダイアリーズのステファンだったこともあって、もうその声が聞けないのかと結構残念に思った記憶がある。)
ワンダヴィジョンでまた声が聞けたのは嬉しかった。
あの声本当かっこいい。
重ね重ねワンダには幸せになって欲しいです。
もうフルハウスのミシェル役の妹エリザベス・オルセンというだけで勝手に好感を持ってたし、ワンダヴィジョンであんな姿見せられたら嫌でも記憶に残ります。
さてヒーロー達も含めて、半数の人口が消えた世界。
これからどうなることやらエンドゲームへ続く。
的な終わり方で、これは見ないわけにはいかないだろとなった。
その前にアントマン&ワスプとキャプテンマーベルも見ましたが、アントマンはギャグセンス、キャプテンマーベルはヒューリーとかコールソンとか出てきて興味深い映画だったとだけ。
個人的には結構アントマン好きですね。
物がデカくなったり縮んだりする映像面白いし、終始ギャグいれてくる作りもコメディも好きな自分には割と好感持てます。
マーベルは作品によって作風もガラリと変わるので、同じ世界観なのに製作の色が出るのは本当面白い。
そういうところも楽しみの一つだよね。
おいおいインフィニティ・ウォーだけでどれだけ書いてんだよ。
エンドゲームもまとめなければ。
これで自分もそろそろ、人気だからマーベル観てるだけとは言えなくなって来ましたね。
これからも本気で追うつもりです。
ではでは✋
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