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映画が教えてくれたこと

筋金入りのスターウォーズファンが、オビワンを観た感想!

 

皆さまご機嫌よう。

アソーカのドラマでスターウォーズの熱が上がったので、オビワンのドラマに関しての正直な感想を書いていきます。

スターウォーズには愛も期待も大きいので、思ったことをオブラートに包むことなく本当にそのまま書いていきます。

結果ストレートな物言いになるかもしれませんがどうかお許し願いたい。

まず、ドラマの構成についてですね。
全6話構成と。

え?マンダロリアン8話なのに?
このドラマがファンが一番見たいやつよ・・・?

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それはさぞかし濃密な6話なのだろうと、このためにだいぶ前からディズニープラスを契約するほどに熱は高まってたわけですよ。

蓋を開けてみると、案の定ストーリーはうーむ…という感じ。

内容が薄くて、個人的に後半3話だけで良かったんじゃないか説が浮上。

…いや、わかるよ?
幼少期レイアが出てきてテンション上がったし、緑豊かなオルデランが出てきたのももう感動もの。
(惑星オルデランはエピソード4でデススターに星ごと破壊されてます)

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要素的に内容が薄いわけでは決してない。
見たいものは魅せてくれています。


言及したいのは、話の中身の方ですね。
要らない要素が多い、言い換えるとどうでもいい所を広げすぎてる。

よりにもよってオビワンのドラマで。

ファンからすれば、ジェダイ大虐殺のオーダー66を生き残った新キャラの尋問官の話なんて正直どうでもいいんよ。
(ジェダイのふりしてる設定の謎キャラもいたけど、いらないのは明白)

ディズニーだから、オリジナルの新キャラを出してスターウォーズを盛り上げたいのはよく分かります。
しかし残念ながら、ファンからすればそこはどうでもいい。

ただひたすらに、すれ違い続けるオビワンとベイダーを6話たっぷり見たかったというのが正直な本音ですね。

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3話のジェダイの力が衰えてるオビワンが、ベイダーにボロ負けする場面はとても良かった。
炎が燃え上がり、その中をオビワンに這いずらせる演出はエピソード3を彷彿して震えました。

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レイアとオビワンの馴れ初めも素晴らしいね。
明らかに怪しいおじさんを信用できない良いとこ育ちレイアという構図が笑えて好きだった。
そらあんなおじさん信用しろって方が無理あるよな。

エピソード4でレイアがオビワンを知っていた裏付けもできるし、そこは必要なシーンだったと思います。

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ベイダーの初登場シーンもカッコ良すぎた。
クタタンクから上がって来て、失った手足を機械で補填しマスクを装着して歩き出すベイダー。
もう震えますねこれは。
スターウォーズ史に残る名シーン。

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フォースで船を引き摺り降ろす場面もやばい。
そうです、ベイダーは巨大な図体から繰り出される出鱈目なパワーで全てを捩じ伏せるキャラなんです。
これは良くやってくれたと思いましたね。
圧倒的な力で新キャラ尋問官を倒す場面もそこは素晴らしかった。

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そして最終決戦。
これですよ、ファンが本当に見たかったのは。
やっとかと。
このためにドラマを見ていたと言っても過言じゃないんですよ。

まず初めの自分的突っ込みポイント。

いや、ムスタファーじゃないんかい。

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これは勝手に自分がそう期待してただけなんですが、オビワンとアナキンの決戦と言えばやはり火山の星ムスタファーなんですよ。

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エピソード3で、火山の星ムスタファーにてアナキンはオビワンに敗北し、その結果手足を失って溶岩で身体を焼かれ機械の身体になったという経緯があります。

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ムスタファーには、その時の敗北という憎しみの力を高めるため、ベイダーのアジトもあるんです。

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憎しみを込めた因縁の地で、再びオビワンに敗北する。
そのシチュエーションこそが、非常に意味を持つだと勝手に思っていました。
ここは是非ムスタファーでやって欲しかった・・・!

遂にライトセーバーでの剣戟。
剣戟はとても素晴らしかったです。

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二人のシルエットが浮かび上がり、赤と青の光刃になっているのがもう震えます。

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ダースベイダー。
ベイダーは手足を失って、かつてのような手数で翻弄するフォームでは戦えなくなっています。

しかし、一撃は重い。

手数は少ないものの、確実な一撃を喰らわせてオビワンの体幹を削っていくことができます。

旧三部作では、作られた時代もあってベイダーの剣戟は遅いですが、そこも今風にスピード感をもって改良されていてとても良かった。

すごいマニアックな話になりますが、ベイダーの中の人がアナキンを演じた人なだけあって、スピードは機械の身体を考慮してセーブしているものの、ふとした所作、動きはアナキンなんです。
そこにも震えましたね。

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オビワンケノービ。
ライトセーバーの型ソレスを得意としています。
防御に強いこのライトセーバーの型は、ベイダーの重い一撃をも受け流すことができます。

開幕と同時にグリーヴァス戦で魅せたあの構えが見れたのはもう感動ものでしたね。

ちなみにベイダーの型は、シエンと呼ばれるもので、力による攻撃を重視した型です。

ライトセーバーを扱う型においても、二人が得意とするのがお互いの決め手を相殺し合う相性なので、戦いが長期化することが分かっていました。
エピソード3の闘いが長引いたのは、そういう裏付けもあるんですね。

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ライトセーバーの扱い一つにおいても、武士のように流派が存在する所に説得力を感じます。

いざ闘いが始まると、オビワンはソレスの動きばかりか、7つの型の他のフォームも混ぜてベイダーを翻弄していきます。
オビワンの反撃によろけるベイダー。
これには心底驚いたことでしょう。

そんなことができるものなのかと。

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そればかりか、これまでの型にはないような独自の型すら使用して猛攻を仕掛けてきます。
防御特化ソレスのオビワンを打ち倒す戦略を練っていたベイダーに対して、これは想定外過ぎた覚醒でした。

本気でベイダーを殺さなければいけないというオビワンの決意が見て取れますね。

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しかしそう簡単にやられるベイダーではありません。
ベイダーも当然、今までのアナキンの動きとは違います。

最低限の動きで、確実な重い一撃で相手を仕留めようとするベイダー。
この戦い方がまた痺れる。

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どこかその動きは、メイスウィンドウが使う型ヴァーパッドに近いような印象も受けます。

ヴァーパッドは、熟練のジェダイすらも扱えるものが圧倒的に少ない習得の難しい型で、実質的に習得できたのはメイスウィンドウただ一人と言われる超高難度な型です。

機械の身体となってから、戦い方を変えざるを得なかったために、また相当な鍛錬を積んだんだなと感じずにはいられませんね。
あの覚醒オビワンが翻弄されるのも納得です。

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戦いは熾烈を極め、3話の敗北に続きオビワンはまた敗北します。
岩を土砂崩れのように倒され、何と生き埋めに。
地形をフォースの力技で変形させてしまうほどの使い手、ベイダーの力強さがよく分かります。

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が、オビワンはそれでも負けません。

今度こそ、この怪物を倒さないといけないからです。
奇襲を仕掛け、今度はかつてアナキンが使用していた型ドジェムソを織り交ぜて反撃。

ベイダーは、かつての自分に倒されるような恐怖を抱いたことでしょう。

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極めつけには、
フォースで大量の岩石を持ち上げ、ベイダーへと集中砲火。

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生身でないベイダーは、単体パワーは凄まじいものの、この大量の岩に対処できるほどの複数のフォースを操ることはできません。

…まあ、これが強いのは分かるんですが、何かスターウォーズらしくない映像で初見は正直え?思いましたね。

それありなんかいというか、ベイダーに当たって発泡スチロールのように岩が砕けてくのがなんかシュールというか。

まあ、やられた方はひとたまりもありません。
ベイダーの体幹は狙い通り削られて、オビワンの覚醒した猛攻に耐えきれず遂に一撃を喰らい膝を突いてしまいます。

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この膝をつく場面がルークとの戦いを彷彿とさせて良かったですね。

呼吸を制御してる機械を壊されて、苦しそうな排気音になっていく演出もポイント高かったです。

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オビワンの勝利として、マスクにとどめの一撃が炸裂。
エピソード6でマスクをとった時に頭頂部にあった傷は、この時つけられたものだったんですね。

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鉄のマスクに覆われていたものが一部剥がされ、アナキンの睨みつける目が覗きます。
この演出たまらなく良かった。

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オビワンはこれに絶句。

今まで戦えていたのは、素顔が見えなかったからというのもあったんです。
弟子のアナキンと、ダースベイダーを切り離して戦うことが出来ていました。

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しかし、かつての愛する弟子だったアナキンがこうして目に見えてしまった今、オビワンは完全に戦意を喪失してしまいます。

結果、自分に言い聞かせるように

「我が友は完全に死んだ。さらばだ・・・ダース」

と言い残してから、虫の息のベイダーを背に去ることに。

最初この終幕を見た時は、
かつての弟子とは言え、皇帝シディアスの片割れである銀河に脅威をもたらす存在のベイダーをこの場で殺さないなんて選択肢は許されるか・・・?
とも思いましたが、

オビワンはかつてエピソード3でもアナキンの手足を奪うだけで、瀕死の弟子に自分の手で完全に留めを刺すことはできなかったんですね。

実際、今回ベイダーを完全に圧倒した後も、ライトセーバーで致命傷を与えられるのに関わらず機械部分を壊すだけに留めています。

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これはオビワンの弱さとも取れますが、言い換えれば彼の愛の深さとも取れます。
まあ…弟のように思っていた存在をいざとなれば自分の手で殺せないのはよくわかります。

欲を言えば、シディアスに与えられたシスの象徴である機械の身体を壊して、彼に戻って来て欲しかったのでしょう。

それを弱さと言うのは流石に酷でしょうね。

虫の息でも、背を向けて去るオビワンを悲痛に呼び止めるベイダー。

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「あんたが憎い」とは言いませんでしたね。

憎しみの感情はあったでしょうが、かつてほど強くはなく、また自分の元からオビワンが去っていくのが許せなかった悲痛の叫びなのか。

真相はベイダーしか分からないですね。

その後オビワンはレイアに別れを告げ、続いてルークのもとに。

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この優しい微笑みがオビワンの何よりの魅力です。

見たいものは全て魅せてもらいました。
このままタトゥイーンの砂漠に消えていくオビワンでエンドロールでも全然満足。

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それでは終わらせません。
なんとフォースゴーストのクワイガンが登場!
これには流石に涙腺崩壊しましたね。

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正直に言うとクワイガンの俳優さんがオビワンに関わっているという噂があったのでもしやとは思っていましたが、
それでもやはりこの喜びは計り知れないものがありました。


そしてドラマの終幕です。
いやぁ、最後の決戦は本当に燃えました!

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オビワンとベイダーの戦いが、現代の技術で蘇ったのがもうとにかく嬉しくて仕方なかったです。

新キャラ尋問官のシーンいる?とか色々言いましたが、あのシーン自体はスターウォーズの世界を深掘りできる良いシーンだと思います。

総評としては、全てはドラマの長さをもう少し長くすれば、作品にストーリー的な深みも生まれたんじゃないかなぁというところですかね。

素晴らしいオビワンを魅せてくれた監督デボラチョウに感謝を。
また、これぞスターウォーズというものを受け継いでくれたディズニーに感謝を。

ヘイデン(アナキンの俳優)とユアン(オビワンの俳優)がこのオビワンドラマのメイキングで抱き合ってた姿を見た時は号泣しましたよ。

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二人とも再演できるのが本当に嬉しそうで、長年のファンとしてもそれが非常に嬉しく感慨深かったです。

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ベイダーvsオビワンにフォーカスしたかったので触れませんでしたが、過去編のオビワンvsアナキンも非常に良かった。

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ベイダーとの戦いだけでなく、そこも盛り込んでくれて本当にもう感謝しかありません。

神様ジョージルーカス(スターウォーズの生みの親)の手からディズニーに渡って、こうして素晴らしい作品も増えていくので結果的には良かったと思っています。

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これからも、素晴らしいスターウォーズサーガの誕生を、心待ちにしています!

それでは皆さま、フォースとともにあらんことを。